日々に舞う

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徳島の人形浄瑠璃の魅力を、人形座の座員にクローズアップして紹介する映像。
徳島県立阿波十郎兵衛屋敷の人形浄瑠璃公演前後で上映中。

Produced:徳島県立 阿波十郎兵衛屋敷
Directed, filmed and edited:川口映像事務所
Translate: Sayaka Abe / Manus Sweeney
Year:2017 Category:Presentation video

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徳島県立阿波十郎兵衛屋敷では、毎日、人形浄瑠璃公演が実施されています。

その公演の前後に、2016年に制作した「吉野川、阿波藍から紡ぐ 阿波人形浄瑠璃」
が上映されていましたが、2017年新たな映像が加わりました。

新作は「日々に舞う」と題し
徳島の人形浄瑠璃に携わる人形座の座員にクローズアップした内容となっています。
ネットにはまだアップされていないので、是非、阿波十郎兵衛屋敷でご覧ください。

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「徳島の人形座の座員のほとんどが、生業のかたわら人形浄瑠璃に関わっており、
プロではない市井の人々によって育まれ受け継がれてきた、その魅力を伝えたい」

映像を依頼してくださった十郎兵衛屋敷の佐藤さんは
そう何度も語ってくれました。
佐藤さんの人形浄瑠璃に対する静かな情熱に触れ
私たちは徳島という土地ならではの発展の仕方や特徴を知り
その結果は「吉野川、阿波藍から紡ぐ 阿波人形浄瑠璃」にまとめましたが
今回はその文化を支えてきた「一般の人々」にクローズアップし
2016年夏から冬にかけ撮影し、まとめました。

今回インタビューを受け入れてくださった女性は
江戸時代から歴史の続く、勝浦町の人形座
「勝浦座(かつうらざ)」の現座長、敏鎌滋子さんです。
「喋るんは苦手」と人形の手でご自身の口を押さえるようなチャーミングな方で
ご苦労をされながら人生を重ねて来られたこともあり
語る言葉一つ一つが胸を打つ魅力的な方でした。

是非、阿波十郎兵衛屋敷にお立ち寄りの際にご覧いただければ嬉しいです。

最後に、十郎兵衛屋敷の佐藤さんが
ある季刊誌に記されていた一文を引用させてください。

「情報の伝達スピードや量は劇的に変わったが
より重要なのはやりとりされる情報の内容や質と
それにより形成される新たな価値観、すなわち文化である。
文化とは端的に言えば、
『何を美しいと感じ、どんな街に住み、どんな生活を送りたいのか』
ということについて、その土地、その地域に住む人々が共通に持つ思いである。
情報化社会に続く私たちがめざすべき社会は、
豊かな創造力をもつ人々が、地域固有の風土や歴史を踏まえ、
情報化社会の恩恵も活用しながら、文化の質を高めていく社会に他ならない。」
(季刊approach 2016年夏号 P9より引用)

私たちも、暮らす場所、出会えた場所の魅力、文化を少しずつ理解しながら
残しておきたい、伝えたい思いを映像にしていきたいと思っています。

:思い出の一枚:

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敏鎌座長に撮影のお礼と映像完成のご連絡をしたところ
後日ご丁寧なお手紙と共に、手編みのレースが届いたのでした。


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